華為、地域気象予測モデル「智霁」1.0をリリース
華為(HUAWEI)は3月25日、深圳市気象局と共に初の地域気象予測AIモデル「智霁、Zhiji」1.0をリリースした。「智霁」は華為の盤古気象モデルをベースに、地域気象データセットを統合し、深圳市及び周辺地域向こう五日間の気温、降雨量、風速などの気象予測要素を含む3kmの空間解像度の予測を迅速に得られているという。
これまでの半年間、華為は大量のAIコンピューティング・サポートと上級アルゴリズム専門家を投入し、深圳気象局の華南地域高解像度再解析気象データセットを活用し、3kmスケールのデータ特徴を洗い出し、地域気象予測モデルに統合した。実現までは3つの技術的難題があったという。一つは、異なるスケールデータの融合として、3kmと25kmの再解析データ、マルチソース観測データの入力とインプット。二つ目は、地域境界の適切な処理。グローバルモデルと地域モデルの融合フレームを構築し、地域外の情報による地域内予測結果への影響の割り出し。三つ目は、3DESTニューラルネットワークの深層学習機能を利用した予測精度の向上。
この3つの課題の突破を通じて、グローバルモデルに比べて地域気象予測モデルは小規模範囲内での気象学的特徴を捉える能力を向上させている。2024年2月から試験運用を開始した当該地域予測モデルは、数回の寒気気温予測で気象士に有効な参考情報を提供した。次の課題は降水量予測にあり、「智霁」1.0はモデルの最適化、アルゴリズムの改善を通じて、モデルの降水量予測能力の継続的向上に取り組んでいるという。