「3日連続の晴天がなく、1平方メートルの平地さえもない」と言われる中国貴州省毕節市からの現地リポートを紹介したい。
貴州省は中国の貧困緩和の主戦場であり、毕節市は貧困省の貧困市として知られている。そのような毕節市を貧困から救うことは非常に重要な意味を持つ。
「ユニバーサルサービス」は貧困緩和の重要部分
電信普通服務(「電普」)とは、「ユニバーサルサービス」を意味する中国語である*。ユニバーサルサービスを徹底し、ブロードバンドのネットワーク能力の導入は、人々の娯楽生活を豊かにするのみでなく、スマート農業の発展、農村Eコマースの発展、農村旅行経済を促進することでもあり、良質な教育と医療資源の共有も可能になる。2020年になり、「電普」は既に6回ほど行われてきた。
道をひらいて貴州省毕節市の山頂にて基地局設置
毕節市中心から車で一時間走ってやっと着いたのは茅栗坪村。
なだらかな山々にいくつかの村にまばらに目に入り、丘の中腹の頂上に立っている基地局が遠くに見えた。村の若者のほとんどは都市へ働きに出かけているという。
丘の上の基地局は建設コスト削減の工夫
斜面の頂上に基地局を設置する場合は、基地局本体をより低く抑えるため、建設コストの節約につながる。当然、建設難しさも増す。坂のふもとで車をおり、落ち葉に覆われた泥だらけの道を歩き始める。もともと道さえないところで機材を運び始めた。
道の無い場所では、荷馬や人手で機材運搬
中国鉄塔毕節市子会社総経理の夏友志の紹介によると、今年の工事期間は梅雨にあたり、90%の基地局工事で短納期・運搬距離が長い・掘削が難しいなどの問題に直面している。車の乗り入れができない場所では荷馬や人の手に頼るなどして機器や資材の運搬が極めて困難な状況にある。
荷馬を3回変えてやっと目的地に運搬できた
この基地局は2020年第6回の「電普」の対象であり、豊岩組と茅栗坪村、団結組の3つの村の通信信号のカバレッジ問題を解決するためのものである。30日の工事期間中、工事日報を見ると18日間雨天であったと、中国鉄塔毕節市子会社通信発展部責任者毛斌氏が言う。「納期確保のため、工事チームは山にテントを設置して20トン近くの建築資材と設備を6〜7日間かかって山の頂に運搬した。運搬中に荷馬が疲れ果て3回ほど荷馬を変えた。」
*中国の通信事情を追いかけて十数年になるが、初めて目にした。
文章・画像の引用先:
https://www.sohu.com/a/436934833_234937
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