深セン市の5Gスマート港プロジェクトは、
招商局集団5Gスマート港イノベーションラボラトリー
を母体に展開している。
「5Gスマート港ラボ」設立の意味が大きい
2019年6月24日、招商局集団*5Gスマート港イノベーションラボラトリー(以下、5Gスマート港ラボ)の設立式が招商局港ビルにて開催した。市政治協会副主席、招商局(China Merchants Port)グループ副総経理、深セン市工業情報化局等の要員が出席した。
5Gスマート港ラボの設立は、深セン市5Gスマート港建設の本格始動を意味する。設立に向けて、深セン市工業情報化局と招商局港口グループが約2ヶ月前の2019年4月11日にて既に協力協定を結んでいた。
開幕式では、招商局国際情報技術有限公司、中国移動深セン子会社、華為(Huawei)技術有限公司、三一海洋重工有限公司、杭州海康威視(ハイクビジョン)デジタル有限公司等10社がラボ共同建設宣言に署名した。招商局集団が投資資金を注入し、すべての関係者と共同で、港湾産業およびグローバルサプライチェーンにおける5G技術の応用を模索し、深セン市ビッグベイエリアにおける5Gインターナショナルテクノロジーの産業イノベーションセンターの構築にも寄与するとした。
「労働集約型」から「機械集約型+労働集約型」へと移行する招商港深セン西部港湾エリア
招商港深セン西部港湾エリアには妈湾港区、蛇口港区と赤湾港区がある。
1990年に妈湾港が開業した当初は、主に深セン経済特別区の建設に必要な木材、鉄鋼、セメントなどの建設資材の輸送に使用されていた。当時の港は労働集約型産業であったが、その後コンテナターミナルの整備により「機械集約型+労働集約型」へと徐々に移行してきている。
「妈湾スマート港」の今:メディア注目の的
2020年8月17日、広東省深セン市にて行われた「深センに火を灯す、5Gスマート都市」セレモニーにて招商局港口グループ株式会社(China Merchants Port)副総経理、首席デジタルオフィサーである李玉杉が「妈湾スマート港」は最終テスト段階に入っており、稼働後世界港業界のAI化モデルとなる見込み」と発表していた。
翌日8月18日午後、人民日報、新華社、光明日報など20社以上の記者が妈湾スマート港に集まり、取材した。
招商港副総経済師劉杉によると、「妈湾スマート港」は港AI化建設で最初のプロジェクトとなる。5G等のテクノロジーを活用したことでARパノラマ管理、無人運転、リアルタイムドローンなどの機能を実現し、北斗の高精度GPSで港内船舶と設備のリアルタイム管理もできている。AI人工知能にてレッカー車ドライバーの安全運転行動のリアルタイム把握とその早期警告分析まで実行し、「安全、安定、高効率、智能」な積み降ろし作業を保証できている。
招商局集団:「招商局」グループは中国国務院国有資産監督管理委員会が株式の100%を所有する、香港特別行政区に登記されている非公開株式会社。 傘下には、海運、造船、港湾・高速道路・物流施設などの管理運営、不動産開発、金融などを手掛ける複合企業である(Wikipediaより)。
1872年清朝李鴻章によって設立され、100年以上の歴史を有する中国近代史上第一号の郵船運送企業(百度百科より)。
文章・画像は以下より抜粋引用:
深セン市工業情報化局:
http://gxj.sz.gov.cn/ztfw/ztzl/5gsd/zccs_189259/content/post_2008851.html
深セン市港協会:
http://www.szports.org.cn/cn/industry-new/item/497-5g.html
http://www.norco.com.cn/News/818.html
https://www.sohu.com/a/323187044_487444
https://www.sohu.com/a/413962695_803572
https://www.sohu.com/a/323221122_355798