9月4日付けの「世界最大の5G独立ネットワーク構築、全域カバーを実現した都市ー深セン!」にて紹介している深セン市5Gユースケースについて①スマート空港、②スマート医療、③スマート公共バス、④スマート変電所と⑤スマート港の5つについて順次整理している。
本日は②スマート医療について色々調べたが、思ったほど情報が出ていない点が興味深い。継続して調べる必要がある。
深セン初の5Gスマート病院拠点
2019年4月2日、深セン市第3人民病院(市第3病院)は中国電信深セン子会社、華為技術(Huawei)有限公司と「5G戦略協力フレームワーク」契約を締結した。中国電信の5G、クラウドと光ファイバーネットワークの有効な組み合わせにてスマート医療界のイノベーションと密接な協力を展開することに合意した。深セン市初・中国感染症専門病院初の5Gスマート医療モデルを全力にて構築するという。
市第3病院院長のLiu Lei氏はこう紹介した。
病院、中国電信とHuaweiは5G通信環境下における遠隔診察と遠隔操作類の応用について共同研究を進める予定。例えばリモートロボット手術、リモートロボット超音波、リモートロボット内視鏡検査などある。これらの取り組みは多専門医療部門と複数手法を要する難病治療事例の普及にも役立つ。
5Gスマート病院にてできること:
5Gとクラウド、AI技術を通じて、5Gスマート病院は階層的な診断と治療、遠隔医療、インターネット相談など複数の医療現場でのアプリケーションシナリオを実装し、患者さんにこれまでにない治療体験を提供する。
◆5G通信環境では、「院前救急」が可能になる。
救急車が到着した瞬間から患者の患者の身体的兆候データ、モニタリング画像、現場の環境と救急プロセスがリアルタイムで病院に送信されるようになる。救急医は、患者運送中にて患者カルテの把握が可能になり、より正確な救急方法や必要な検査項目の指示も出せるようになる。運送中においても即座に救急・遠隔診察できる。
◆5Gによる「超低遅延」
「4Gネットワークと比較すると、5Gネットワークでの情報画像データの最大伝送速度は10数倍に増加し、エンドツーエンドの遅延は1ミリ秒よりも低く、遅延はほぼ0である」と市第3病院院長がいう。
◆国内初のDSA-DISCIVERYIGS7ORユニットの導入
複合手術室に世界で7台目となる中国国内で最初のDSA-DISCIVERY IGS7 ORユニットを導入する。これにより、手術への介入も可能になり、現場医師とのタイアップもより図りやすくなる。
◆スマート医療関連機器も発達してきている
記者が「5G産業深センツアー」(2019/4/30)にて5G通信環境可の「スマート医療」デモンストレーションにて遠隔診察を実現可能になったことを確認した。5G通信対応のポータブル超音波検査機を利用して患者検査データをリアルタイムで病院端末に送信でき、医師が即座に診察できる。
主治医の指示を受けた現場医師が超音波プローブを患者の体にて移動しながらしている。主治医側は、携帯電話の画面を通じて患者の体のそれぞれの部分のリアルタイムB超音波情報を見ることができている。
深セン市「スマート医療」連携システムの構築
新聞網の報道によると、2019年6月深セン市福田区衛生健康局が福田区医療グループを組織し、中山大学付属第八病院をリーダーとして7つの病院と83の住宅区健康センターより構成される医療連携システムを構築できているという。
文章・画像は以下より抜粋引用:
新華網http://www.xinhuanet.com/tech/2020-08/17/c_1126378787.htm
深セン晩報https://baijiahao.baidu.com/s?id=1629768391717770670&wfr=spider&for=pc
深セン新聞網(2019/4/2)https://www.sohu.com/a/397916970_100090362
深セン新聞網(2019/4/30)http://www.sznews.com/news/content/2019-04/30/content_21710599.htm
医療科技https://www.sznews.com/news/content/2020-05/23/content_23181459.htm