COVID-19前後の人口流動などに代表されるビッグデータが開示されるようになってから、中国では、各種情報の開示が驚くほど速いスピードで進んでいる。5Gによるニューインフラストラクチャ「新基建」においてもその傾向が見られてきた。

5G基地局設置関連情報の公開

7月8日、「広東省5G基地局とデータセンター全体設置計画(2021-2025 年)」(以下「計画」)が公布された。

「計画」では、広東省密集市街地、一般市街地、県地域、郷鎮・郊外、農村地域までの5G基地局についてエリア/周波数別の間隔・密度、設置数(地級市までの2019年末、2020年設置計画数・実際設置数)、2021−2022年、2023ー2025年までの設置計画まで公開している。各通信事業者の周波数帯域について700MHzも含めて発表しているが、ローカル5G用帯域については具体的にせず、「広東省のLocal5G帯域は、全国統一導入計画に従って実施し、広東省にて最初の実証実験が行われるように努力する」としている。データセンターの設置についても具体的な数字を列記している。

広東省のLocal5G動向

広東省のLocal5G帯域について、実は今年3月27日、広東省が「疫病影響対策として情報サービスと消費への促進に関するいくつかの政策措置」(以下「措置」)を関連9行政部門連名で発表していた。

「措置」では、情報インフラストラクチャの構築を加速し、個人および家庭の情報サービスと消費を促進し、情報サービスと消費者への供給の強化が提案されている。潜在的な消費ホットスポットを開拓し、情報サービスと消費を拡大する。「デジタル広東」と「強力なネットワークを強みとする広東」を建設すると呼びかけている。

「措置」の中で疫病による経済的な影響を懸念し、デジタルトランスフォーメーションを目指したLocal5Gについてこのように触れている。
◆ブロードバンドローカル5Gの周波数資源を確保する必要がある。
◆1.8GHz帯域における交通、空港、港、AI工場などのローカル5Gの応用を継続的推し進める。
◆1.4GHz帯域について国に申請し、省全体での政府業務のオンライン利用を推進する。
◆5.9-7.1GHz帯域を申請し、政府業務、公安、危機管理、電力網、高速道路、主要機器製造、サイエンスパーク等の主要分野でのLocal5Gの応用の実証実験を行う。
◆年内5G 独立ネットワークを包括的に建設し、100以上のLocal5Gアプリケーションのデモシナリオを構築する。政府関連業務、公安、緊急管理、送電網、高速道路、船舶、鉄鋼、石油化学製品、石油、ガスパイプ、サイエンスパーク等の主要産業及び分野にいて、10以上のLocal5Gネットワークをスポット的に建設し、地級市政府による5G基地局の建設促進政策を支援する

文章・画像は以下より引用:
广东:5G专网频率按照国家统一部署规划实施,争取广东省先行先试https://new.qq.com/rain/a/20200708A0UAQ400
广东省 5G 基站和数据中心总体布局规划 (2021-2025 年)
http://gdii.gd.gov.cn/attachment/0/395/395643/3026281.pdf
《关于应对疫情影响进一步促进信息服务和消费的若干政策措施》
http://gdii.gd.gov.cn/attachment/0/389/389825/2952978.pdf

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