中国の南北格差は根本的な市場化の差
中国の南北格差が次第に大きくなっている。2010−2021年北方経済が占める全国全体の割合が42.8%であったが、35.2%に急降下している。南北経済総額の差は14.4%から29.6%に上昇した。一人当たりGDPの差が0.97から1.25%まで拡大した。
中国経済学者任澤平研究チームによると、南北格差は自然地理的差異に始まり、計画経済期は北方の豊富な資源による重工業化優勢があったが、南方経済が便利な海運と長江内側の海運優勢に頼って、市場化改革を通じて外向型経済が大いに発展した。2012年以降、中国経済全体がイノベーション駆動による質の高い発展に転じたとともに、南北市場の格差が浮き彫りになった。南方は急速にモデルチェンジしているのに対して、北方は次第に弱体化した。