2021年3月22日、中国国家発展改革委員会が関連28行政部門聯名で『新型消費育成の加速実施方案』を発表した。
当該実施方案の目的:
その目的について冒頭にはこのように示されている。
「中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議の方針と「政府活動報告」の徹底化を図り、消費ニースの上昇に合わせ、新型消費をさらに育成し、インターネット通販やモバイル決済、オンラインとオフラインの消費融合を促進するために、 『国務院新業態・新ビジネスモデルによる新型消費の促進に関する意見』に基づき、本実施方案を制定した。」
実施方案は11ページにわたるボリュームで24項にわたる具体的な計画内容になっている。すべての項目に責任となる関連行政部門まで明記している。
消費拡大の方策としての「新型消費」への施策
コロナの封じ込みに成功して以来、中国では内需消費拡大の方策をこれまで以上に早いペースで打ち出されている。現時点把握できている範囲内で以下が挙げられる。
1)2018年7月、『情報消費拡大の三年行動計画(2018-2020年)』5G標準研究、技術実験を加速し、5Gネットワークの建設と応用を推進し、5G商用を確保せよ!
2)2018年10月、『消費構造仕組みの実施方案』情報消費のより一層の拡大と、
電信料金の値下げを促進、5G商用を加速!
3)2020年10月29日、『内需拡大と消費促進推方案』
4)2021年3月4日、2021年新型情報消費モデルプロジェクト申請開始の通知
5)2021年3月22日、『新型消費育成の加速実施方案』
このうち、1と2は5Gに代表される新しいテクノロジーによる消費への促進、
3と4、及び今回の実施方案は特にアフターコロナーにおけるオンライン消費と無接触型消費、もしくはより消費しやすい消費環境整備=新型消費を促すための方策となっている。
特に今回の実施方案は新型消費の促進と社会的環境作りを図る上で必要となる関連行政への網羅的な実施計画&内容になっているように見受けられる。
文章・画像の引用先:
http://www.gov.cn/zhengce/zhengceku/2021-03/25/content_5595689.htm
http://www.gov.cn/zhengce/zhengceku/2021-03/25/5595689/files/ef5ffac434354e05b0c684cf405ed7ee.pdf