9月9日、5G技術の応用と知能化、情報化技術を活用した林業管理を目指して、中国国家林草局(国家林業草原局)が中国広電社と提携の覚書を締結した。
中国東北部の吉林省、黒龍江省に広がる1万4600平方キロある「シベリアトラとヒョウ国立公園」で中国広電社の700MHz 5G帯域の応用実験が成功に収めたことが今回の提携につながった。この覚書に基づき、中国広電社の700MHzの広いカバー力を活用し、森林草原の管理、感知能力を高めると同時に、重要国有林業の生産水準の向上と林業事業の発展に協力していくと発表されている。
これまでは黒龍江省(黒龍江省林業草原局と中国広電黒龍江省ネットワーク株式会社、2021年9月提携)の地方局レベルの提携があった。国家林草局は、自然資源部に管理されている副部レベルの国家局、2018年3月の第13回全人代第一次会議で審議された「国務院機構改革方案」によって編成された。国家公園管理局も所轄内としている。
700MHz帯域のネットワークはカバレッジが広く、農村地域の5Gインフラに最適である点は2021年春より提議されているが、林業管理への5G応用として今回の覚書締結が大きな進展といえる。